[ Tipo 158/159Mについて -About the Tipo 158/159M- ]
1938年、ジョアッキーノ・コロンボが設計し、生み出されたレーシングマシンがTipo158です。水冷直列8気筒DOHC1,479ccのエンジンはアルファのファクトリーで作られ、シャシーはエンツォ・フェラーリ率いるスクーデリア・フェラーリのファクトリーで生産されました。1938年から40年にかけてF1前史の各レースで活躍しましたが、第二次世界大戦の勃発でレース活動は中断、Tipo 158は倉庫の片隅で1950年まで眠りにつくことになります。
戦後、1950年に史上初めてF1世界選手権が開催され、Tipo158擁するワークスチームは、参戦しなかったアメリカ・インディアナポリスでの第3戦を除き残り6戦を全勝し、ジュゼッペ・ファリーナが初代F1チャンピオン、僅差で同チームのファン・マヌエル・ファンジオがシーズン2位となりました。翌1951年、エンジンパワーをアップさせ、サスペンションやフレーム等に改良を加えたTipo 159がグランプリデビュー。フェラーリの台頭などで苦戦を強いられましたが、チームはシーズン4勝を上げ、そのうち3勝したファンジオがチャンピオンを獲得しました。しかしチームは資金難からこの年限りでF1から撤退。70年代までF1でのワークス活動が復活することはありませんでした。
[ キット概要 -Kit Details- ]
■ホワイトメタル、ウレタン樹脂、金属挽き物、エッチングパーツ、ゴムタイヤ、デカール、各種コード類を使用したマルチ・マテリアル・キット。
■1950年型であるTipo158と、1951年の改良型であるTipo159M、その2つのバージョンをラインナップ。
■タイヤはゴム製で、メーカーロゴ印刷済み。ホイールリムはアルミ挽き物製で、金属製スポークとニップルを組み合わせて組むことでワイヤーホイールをリアルに再現。
■カウルは脱着が可能で、完成後も内部構造を見ることができます。
[ バリエーション -Variations- ]
●K519 - Ver.A : Tipo158
1950 Rd.1 British GP #1 J.M.Fangio / #2 G.Farina / #3 L.Fagioli / #4 R.Parnell
1950 Rd.6 French GP #2 G.Farina / #4 L.Fagioli / #6 J.M.Fangio
1950 Rd.7 Italian GP #10 G.Farina / #18 J.M.Fangio / #36 L.Fagioli / #46 C.Sanesi / #54* P.Taruffi/J.M.Fangio
・1950年のF1世界選手権において初代チャンピオンとなったマシンをモデル化。
・Tipo 159Mとは異なるボディやフレーム、ブレーキ等の特徴も再現。
・ドライバーによって異なるノーズカラー、各レースで異なるカーナンバーもデカールでご用意しました。
●K520 - Ver.B : Tipo159M
1951 Rd.7 Italian GP #34 G.Farina / #36 T.de.Graffenried / #38 J.M.Fangio / #40 F.Bonetto/G.Farina
1951 Rd.8 Spanish GP #20 G.Farina / #22 J.M.Fangio / #24 F.Bonetto / #26 T.de.Graffenried
・Tipo 158から改良が加えられた159Mをモデル化しました。
・158とは異なるボディ、フレーム、ブレーキ、リアホイールも再現しました。
[ パーツ・リスト -Parts List- ]